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献体による外傷手術臨床解剖学的研究会の受講効果:半年後の手術手技維持に関する研究(Effectiveness of cadaver–based educational seminar for trauma surgery: skills retention after half–year follow–up)
Author(s) -
Hiroshi Homma 本間 宙,
Jun Oda 織田 順,
Tetsuo Yukioka 行岡 哲男,
Shogo Hayashi 林 省吾,
Shinichi Kawata 河田 晋一,
Masahiro Itoh 伊藤 正裕
Publication year - 2017
Publication title -
nihon kyukyu igakukai zasshi: journal of japanese association for acute medicine
Language(s) - English
Resource type - Journals
ISSN - 1883-3772
DOI - 10.1002/jja2.12172
Subject(s) - medicine , confidence interval , cadaver , surgery
要旨 【目的】本邦では外傷手術研修は必要であるにもかかわらず重症外傷患者数の減少や保存的療法の発展によってon–the–job研修は困難になっている。それ故に我々は献体による1日間の臨床解剖学的研究会が外傷手術研修に有用であるかを検討した。【対象】2013年1月から2014年3月までに行った11回の研究会を対象とした。受講者には研究会の受講前・受講直後・半年後にアンケートを行い21項目の手術手技に対して0–10点の自己習熟度評価self–assessment of confidence levels: SACLを行いその変化を評価した。ペアt–検定で p <0.0167を有意差ありとした。【結果】全135名が研究会を受講し臨床経験などによって各回3グループに分かれて研修した。全21手技に対するSACLは受講前に比べて受講直後に有意に増加したが受講直後に比べて半年後に有意に減少した。しかし救命救急センター所属の上級者と中級者グループ受講生では半年後も受講直後レベルに維持されていた。【結語】献体による外傷手術研修を受講することですべての受講生は受講直後に手技に対する自信を高めていた。この自信効果は半年後でも手技を実践し得る救命救急センターに所属する者では維持されていた。手技を実践するまたは研修に繰り返し参加することが外傷手術手技の維持に効果的であることが示唆された。

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