English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Plus annual

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Plus monthly

Global: Zendy Tools annual

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Free Plan

社会情勢の変化とともに大学に期待される役割も変改 し,現在では教育・研究に加えて社会貢献を大学の大きな 使命としてその比重が大きくなっている.そもそも大学 は,社会の中核的な知的機関として学術研究の推進や高度 な人材の養成を通じて世の中全体に対して責任を負い,そ の時代における社会の期待に応えていく姿勢が求められ る.従前から大学は,人材の養成や学術的研究が国の発展 に対する社会貢献であったが,近年では公開講座や研究成 果の事業化・技術移転等を通じて短期的あるいは中長期的 に,より直接的に役立つことが求められ現在に至ってい る.これが大学側からいえば,所謂,アウトリーチ活動で もあって,これらを通じて教育と研究に続くところの第三 の使命“社会貢献”があるといえる. 1980 年代以降の各大学には地域共同研究センターとか 産学共同研究センターの設立に象徴されるように,地域の 産業界と密接に連携して共同研究を積極に行っていこうと いう決意の顕 あらわ れがあった.これらは大学による社会貢献 の一形態でもあるので,各大学の個性・特色に応じた方法 で社会に責務を果たしていくことでよいと考える.各研究 者の立場から企業との共同研究活動を展開する場合,大学 等における研究の活性化については,研究者と異なる目的 意識や価値観に触れ革新的な技術開発につながる独創的コ ンセプトが生まれるメリットがある.社会的ニーズが刺激 となって,旧来の学術研究では考えられなかったような新 しい研究の萌芽,新たなシーズの発見があるからである. 産学官連携による技術移転や新産業創出に社会の関心が 高まっている中で,筆者はさまざまな形態の産業界と官側 の協力を得た産学官連携の共同研究を経験してきた.今こ こで振り返ってみて特筆すべきことは,産学官の間で積極 的交流の場を作って,特に筆者の所属する精密工学会と密 接に関係しつつ強力に産学官連携の共同研究をグローバル に展開できたことである.日本学術振興会には,学界と産 業界の密な連携の下に自由でインフォーマルな産学協力委 員会があることも付記したい. 本稿では,大学の使命と社会貢献の必要性を基本に,産 学官交流会を行う中から共同研究を所望する企業の業種や 規模などを考慮して産官学連携の共同研究を展開してきた 内容について紹介する.そして,2045 年に想定されるシ ンギュラリティを見据えて新機軸構築の可能性についても 言及したい.

Industry-Academia-Government Collaborations Aiming to Establish Ultra-Precision Processing and Its Applications